「繰り返し書く」という覚え方を使うことと学業成績の間には、ほとんど関係がない。

 これは「繰り返し書く」ことが役に立たないというよりも、成績の良い者もそうでないものも誰もが使うユニバーサルな方法だからだ。

 日本の高校生を対象に英単語の覚え方を調べた研究*1によると、「繰り返し書く」やり方については、ほとんどの者が使っていた。そして、それ以外の方法を使う者はわずかだった。

*1 Okada, J. (2006). Vocabulary Learning Strategies for Japanese High School EFL Students.

 〈それ以外のやり方〉、例えば精緻化ストラテジー(語呂合わせやイメージ法が含まれる)や体制化ストラテジー(まとめなおす、接頭語・接尾語で単語を覚えるなどが含まれる)、さらに言うとメタ認知的ストラテジー(学習方法を工夫したり、学習計画を立てる)までも、短期的な記憶改善をもたらすだけでなく、それらを用いることと学業成績には、有意な相関関係があることが分かっている